もう充分。お腹いっぱい。

そのくらいハナイグチ採ったよ。

他にもナラタケ、オオイチョウタケ、アミタケ、アミハナイグチ。

こんなに一度に採れたの何年ぶりだろう。

きのこたちもウズウズしていたんだな。

今か今かと待ちわびていたんだな。

さぁ、きのこたちの掃除も終わり、これから一番大変なメニュー作りが待っている。

それぞれのきのこの特徴を踏まえて料理に落としこまなければいけない。

どんな食材と合わせると引き立つか。よりおいしくなるか。

そんなことを考えながら決めていく。

天然きのこに関しては法則もレシピも参考書もない。

和食なら味噌汁に入れてしまえばよいがイタリア料理となるとそうはいかない。

ハナイグチのようなヌメヌメ系はなかなか難しい。

想像力を膨らまし、常識にとらわれず、自分の舌で見つけていくしかない。

天然きのこはまだまだ未開拓の分野。

道半ば途中だが、きっとここに、自分にしかできない料理があると信じている。