続けるために

続けるために

自分の店を客観的に見るのは難しい。

自分の作品に値段をつけるのは難しい。

ただ、このくらいの内容でこのクオリティだったら満足してもらえるかな。

そう思って今回コースの価格を変えた。

原村で始めて4年。勇気のいる決断であった。

何度も明子と議論して決めた。

有難いことにDANLOは常連さんが多い。

その人たちに、この内容でこの値段だったら、まぁ行かなくていいか。

そう思われたら終わりだ。

だから、今まで以上にクオリティを求めていかなければなと思っている。

食材が高騰してようがお客さんにはあまり関係ない。

出てきたもの(料理)に対してそれだけ払う価値があるかどうか?

払う価値が無いなと思えば来ないだけの話なのだ。


お店というのは常にそこを問われている気がする。

だから、店をはじめて20年経った今も気が抜けない。

たぶんこれからも気を抜くことはないだろう。


今日のDANLOでの食事が満足するものであったかどうか。

それを知るのは難しい。