蕎麦とラーメン

蕎麦とラーメン


10月というのに暑い。どうなっているんだ。

ここ原村(標高1200m)でもまだ夏を思わせる暑い日が続く。

こうなると当然秋のきのこは姿を見せない。

闇雲に山を歩いても時間の無駄であろう。


話は変わる。

土地柄、この諏訪地域は蕎麦屋と鰻屋が多い。

僕も嫌いなわけではないのでたまに行く。

ただラーメン屋さんに比べたら行く機会は少ない。

だからお客さんに、どこのお蕎麦屋さんがおすすめ?と聞かれると正直困る。

そんなに食べ比べたわけでもないし、正直味の差がわからない。味の差が出にくいといったほうが正しい。

それはたぶん、蕎麦の世界観が小さいからだと思う。

まず、どこの蕎麦屋さんに行ってもだいたいメニューが同じである。

これって何だろうというイレギュラーなものがない。

つゆはつゆだし、薬味はネギとわさびが基本。

冒険や目新しいことをしないのが蕎麦の神髄なのか伝統なのか?

食べて側が変化を好んでいないのか?

真相はよく分からないがそのある種の型が決まっている。


それに比べてラーメンはバリエーションが豊富だ。

スープは醤油、味噌、塩を筆頭に豚骨、鶏、煮干し、貝などいろんな出汁が楽しめる。

載せる具に関しても、チャーシュー、メンマ、ネギを筆頭に卵、のり、ナルトなどいろんなトッピングができる。

ラーメンは自由で枠がない。だから独自の進化をしてきたし、今や日本を代表する国民食となった。

100人が作れば100通りの味が存在する。


僕は蕎麦はもう少し殻を破っていいと思う。

もっと枠を飛び出していいと思う。

いろんな味、出汁(スープ)があっていいと思う。

いろんな具を載せていいと思う。

ちょっと変わった蕎麦屋さんがあってもいいと思う。

変えないことも大事だけれど、変化を恐れないことも大事だと思う。

もし自分がお蕎麦屋さんだったら、自分らしい蕎麦というものを追求すると思う。


僕は型にはまっていない蕎麦を見てみたい。

もっと個性のある蕎麦を食べてみたい。