料理人とアーティスト

料理人とアーティスト


料理人はアーティストと似ている。

シンガーソングライターが一番近いかな。

自分で作詞作曲して歌も歌う。

メニューを考えて、コースを組み立て、食材を仕入れて、ひとつひとつ作品を作る。

自分で作り上げたものが世に広まりヒット曲が産まれる。

こんな嬉しいことはない。しかし、、、

ヒット曲を何度も産み出せる人は類稀な天才アーティストだけ。


僕の中にもこれだっ!と言えるヒット作品(料理)がいくつかある。

思いつく限りせいぜい5,6個。

25年以上この世界にいてそんなもんである。

僕は天才じゃない。至って凡人な料理人。

だけどもっと美味しくなるには、もっと違う食材で、もっと違う発想で、、、

そうやって何度も何度もトライして料理を作ってきた自負はある。

そこは他の人に負けていない気がする。


同じものを作り続けていたらそれは退化。

絶対作業になってしまう。

それはアーティストではない。

それはクリエイティブ(創造的)ではない。

それはプロではない。


それは僕が思う料理人の姿ではない。