５時半を過ぎた頃、2名のお客さんがドアを開ける。

いらっしゃいませ！

予約した田代です。

えっ！あれっ？うそ～田代さんって、あの田代さんっ！！

料理人なら誰もが知っている南青山の名店。

ラ・ブランシュの田代シェフがDANLOに来てくれた。

あまり大きな声では言えないが、この日私は寝不足ぎみではあったのだが、

田代シェフの顔を見た瞬間、一気に目が覚め、反射的にギアが２段階くらい上がった。

うまいもん出すぞっ！その一心だった。

デザートを出し終え私は田代シェフのテーブルに向かう。

本日はご予約頂きありがとうございました。

おいしかったよ。どれも。

ホタテに添えてあった蕪の厚さがちょうどいいね。

フランス料理界の重鎮が僕の料理を褒めてくれた。

ただただ嬉しかった。

とても田代シェフは気さくな人で結局２０分くらいはお話しできたかな。

なんかいい時間だったなぁ

あっそうだ、もう一つ、すっごい嬉しいこと言われたんだ。

あなたの料理は僕の料理と似てるねって。

あの言葉も嬉しかったなぁ。

（僕の料理は）これでいいんだ。このままでいいんだ。

そう思った。